「歩道を走っていいの?」「6km/hモードはいつ使う?」——初めての方ほどここで引っかかります。正直、私も最初は標識の意味やモード切替のタイミングで迷いました。この記事は、どこを走れて、いつ6km/hに切り替えるのか、そしてやりがちなNGまで、解説します。読み終えるころには、「ここはOK/ここはNG」がわかるようになると思います!
目次
結論:歩道は“条件付きでOK”。表示灯は点滅が条件
- 歩道を走れるのは「特例特定小型原付」状態のときだけ。つまり6km/hモードに固定して、最高速度表示灯を点滅させます。
- すべての歩道が対象ではありません。「普通自転車等及び歩行者等専用」など、標識で指定された区間のみOK。
- 歩道では歩行者が最優先。迷ったらいったん停止して、譲るのが基本です。
- 車道や自転車レーンは〜20km/hモード(表示灯は点灯)へ戻して走ります。
- 2024/12/23以降は経過措置が終了。表示灯の無い車体は「特定小型原付」として扱えません(購入前チェック必須)。
要点
歩道OKは「標識」と「6km/h固定(点滅)」の二つの条件があります。どちらか一つでも欠けたら歩道は走らない、これだけ覚えておけば大丈夫です。
どこを走れる?場所別・モード早見表
| 場所 | 可否 | モード | 最高速度表示灯 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 歩道(標識で指定あり) | ◯ | 6km/h固定 | 緑点滅 | 歩行者の少し車道寄りを徐行。見通し悪ければいったん停止 |
| 車道・自転車レーン | ◯ | 〜20km/h | 緑点灯 | 原則左側通行。右折は二段階右折が安心 |
| 路側帯(歩行者用でない左側) | ◯ | 状況に応じ6km/h/〜20km/h | 点滅/点灯 | 狭い・混雑は無理せず降車が無難 |
| 自動車専用道路・高速道路 | ✕ | — | — | 進入自体がNG |
標識の見方
- 「普通自転車等及び歩行者等専用」など、自転車等の通行可を示す標識がある歩道はOK。
- 時間帯や区間が補助標識で限定されることあり。表記に従いましょう。
- 表示が無い歩道や「歩行者等専用」だけの場所は基本NGです。
切替のコツ:タイミングは「入る前」
- 歩道・商店街に入る前に6km/hへ。入ってから慌てて切り替えると危ない。
- 人が増えたらブレーキに指をかけたまま徐行。見えづらい角はチリンとベルも有効。
- 歩道が終わったら、安全な場所で〜20km/h(点灯)へ戻します。
やりがちNGと取り締まりの目線
- 標識なしの歩道を6km/hでも走る
- 6km/h固定にしないまま歩道へ(表示灯が点滅していない)
- 歩行者の直前を通過/優先を妨げる(いったん止まれるかが鍵)
- 自動車専用道路へ誤進入
- 夜の無灯火・反射材なしで視認性不足
注意
2025年は表示灯の有無がボトルネックになりがち。中古や並行品は特に、表示灯と6km/h/20km/hの切替が正式に備わっているか要チェックです。
罰則は?
- 16歳未満の運転は禁止(提供もNG)。
- 飲酒運転や通行区分違反など、内容に応じて罰金等の対象になり得ます。
- 最新の具体的金額や反則制度は、必ず公式の最新情報を確認しましょう。
夜・雨の日の対策
- 夜は前照灯ON+後部反射材。服やバッグにも反射パーツを足すと一気に安心。
- 雨は制動距離が伸びます。早めの減速と直線ブレーキ、カーブは無理しない。
- フードで左右が見えないより、レインスーツ+つば付きキャップの方が安全。
購入前・車体チェック
- 最高速度表示灯を搭載(緑の点灯/点滅ができる)。
- 6km/h/20km/hのモード切替が構造上できる。
- 性能等確認シールや型式認定番号標の有無。
- サイズ・出力など規格内であること(購入ページの仕様欄を要チェック)。
- ナンバー登録と自賠責加入を忘れずに。
迷ったらここを確認!
- 標識を確認(指定なし→歩道は使わない)
- 進入前に6km/h固定+表示灯点滅
- 歩行者優先・見通し悪ければ停止→譲る
- 歩道を出たら安全な場所で〜20km/h(点灯)へ戻す
チェックリスト
- 歩道の標識ありを確認した
- 6km/h固定にして表示灯点滅を確認した
- ベル・ブレーキに指を置き、すぐ止まれる姿勢
- 歩行者に近づいたら停止→譲る
- 終了後は〜20km/h(点灯)に戻した
- 夜はライトON+反射材
FAQ
- Q. 手元で6km/h以下に抑えていれば歩道OK?
A. NG。構造上6km/hを超えない設定にし、表示灯点滅が条件です。 - Q. 標識のない歩道は?
A. 原則不可。車道または自転車レーンを。 - Q. 路側帯はいつ使える?
A. 左側で、歩行者用でないとき。混雑や狭い場所は降車が安全。 - Q. 二人乗りは?
A. 禁止。転倒時のリスクが跳ね上がります。 - Q. ヘルメットは必須?
A. 法令上は努力義務ですが、頭は替えがききません。できれば必ず。 - Q. 古いモデルでも使える?
A. 表示灯と切替機能が整っていないとアウトの可能性。購入前に型式や仕様を確認を。
まとめ
歩道は「標識」+「6km/h固定(点滅)」の二段ロックでOK。現場では“迷ったら止まる”がいちばん安全な行動です。買う前は表示灯・切替・型式をチェック、走る前は周囲優先。これだけでほとんどのトラブルは避けられます。
※法令や運用は更新されることがあります。最新情報は公式で確認してください。
※法令や運用は更新されることがあります。最新情報は公式で確認してください。
